【物語の内容】

【物語の内容】 見滝原(みたきはら)という町が作品の舞台となっている。世界観は、未来的でありながら現代でも実現可能な技術が使われているというのが新房監督のイメージであり[16]、劇中に登場する建築物はドバイ、アメリカ、ヨーロッパなどに実在する建物をモデルに[17]、場面によっては日本離れした景観で描かれている[18]。見滝原は近年になって近代的な都市開発が進められた地方都市として設定されており[19]、新興住宅地には人工的な景観の緑地や小川が整備され[18]、郊外には風力発電施設や水門、工場などがある。なお、見滝原の行政区分の設定は、「見滝原市」[20][21]とされる場合と「見滝原町」[19][22]とされる場合があり資料によって統一されていない。 主人公たちが通う見滝原中学校も日本国外に実在する建築物がモチーフとされており[17]、ごく最近になって大きな改装が行われたという設定で[20]、未来的な景観を持ち、教室の壁もガラス張りとなっている[18]。 本作の世界には魔法少女と魔女が存在しているが、一般には存在を知られておらず、主人公のまどかも第1話の時点では魔法少女のことなどは知らない。ただし、有史以前から世界中に多くの魔法少女が人知れず存在し歴史を動かしてきたとされ[23]、劇中の歴史では史実上の人物であるクレオパトラ、卑弥呼、ジャンヌ・ダルクも契約を交わした魔法少女であったと設定されている[24][注 2]。また、魔女の標的となった人間は原因不明の自殺や殺人を引き起こしているとされる[25]。 本作は鹿目まどか(声 – 悠木碧)、暁美ほむら(声 – 斎藤千和)、美樹さやか(声 – 喜多村英梨)、巴マミ(声 – 水橋かおり)、佐倉杏子(声 – 野中藍)の5人の魔法少女と、マスコット的な外見をした地球外生命体であるキュゥべえ(声 – 加藤英美里)を中心にストーリーが展開される。 本作における魔法少女とはどんな願いでも1つ叶えることと引き換えにキュゥべえと契約を結び、魔女と戦う使命を課せられた存在である。 魔法少女の素質を示す魔法係数は、その人物が抱える因果の大きさによって決まり、主に国を束ねる者や、救世主と呼ばれる者等が高い資質を持つ傾向にある[26]。ただし、主人公のまどかは平凡な中学二年生でありながら高い素質を持っている。 魔法少女の契約の際にはソウルジェムと呼ばれる宝石状のアイテムが生み出される。このソウルジェムは魔法少女の霊力をエネルギーに変換する魔法の力の源であると同時に[27]、魔女の存在の感知や[25]、変身アイテムとしての役割も担うものである。基本的な形状は卵の形で統一されているが、普段は指輪の形状[注 3]に、変身時はそれぞれ異なるアクセサリーの形状に変形する。 対する魔女は異形の姿をした化物であり、「結界」と呼ばれる普通の人間には見えない異世界[注 4]から「使い魔」と呼ばれる部下を伴って現れる。魔女はグリーフシードと呼ばれる黒い宝石状の物質[注 5]を孕んでおり、このグリーフシードは魔法少女が魔女を倒すことで得られる見返りである。 魔法少女の持つソウルジェムは魔法の使用するたびに穢れが貯まり輝きが失われてゆき、まったく魔法を使わずにいたとしても肉体の維持のため少しずつ濁っていく[29]。グリーフシードはそんなソウルジェムに溜まった穢れを移し替えることが出来るアイテムであり、ソウルジェムからグリーフシードへ穢れを転嫁することで魔法少女は再び魔法を使えるようになる。魔法少女は濁りを回避するために、定期的に魔女を倒さなければならないという仕組みになっている。 なお、魔女は新たに孕んだグリーフシードから孵化したり、使い魔が多くの人々を襲うことで魔女になったりする形でさらに増殖し、この過程で殖えた魔女は発生元の魔女と同一の形態となる[30]。各々の魔女や使い魔にはそれぞれ個別に設定が与えられており、本編で描かれない所では設定に基づいた行動を取っているとされる[17][注 6]。 物語は鹿目まどかが巨大な怪物に破壊された市街地で傷つきながら戦う少女暁美ほむらを目撃し、白い動物のような生き物キュゥべえから「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と告げられる夢を見るところから始まる。そのすぐ後にほむらはまどかと同じクラスに転校生として現れ、ほむらはまどかに「魔法少女になってはならない」と警告を行う。そして第1話後半ではまどかと友人の美樹さやかが魔女の結界に迷い込み、2人はキュゥべえそこでまどかは魔法少女の巴マミと出会う[33]。 マミに救われたまどかとさやかは、キュゥべえからは魔法少女になるよう勧誘を受け、マミからは魔法少女の存在と魔女の脅威についての説明を受ける。2人はマミと接することで、魔法少女になることに強い憧れを抱くが[25]、間もなくマミは魔女との戦いに敗れ、むごたらしい最期を迎える[34]。マミの死にまどかの魔法少女に対する想いが揺らぐ一方で、さやかはキュゥべえと契約して魔法少女となり[35]、さら見滝原には別の魔法少女、佐倉杏子がやってくる。利己主義を信念とする杏子とさやかは反発しあう[36]。 第6話では、それまで魔法少女の魔力の源としか思われていなかった「ソウルジェム」の実態が明かになる。ソウルジェムは魔法少女の本体とも言える器官であり、契約の際にキュゥべえによって契約者の肉体から抽出された魔法少女の魂そのものであった。そのため、肉体との距離が100mの範囲を越えると肉体は機能を停止して死体と同様になってしまい、物理的に破壊されると魔法少女は完全に死亡するということが、はからずも発覚する[37]。一方でキュゥべえは魔法少女は魂と肉体の分離によって痛覚が緩和される上、ソウルジェムが無事である限り理論上は不死身の身体を得るという戦いにおける利点を説明するが、魔法少女からは一様に嫌悪感を示される[38]。 第7話でさやかは自己嫌悪による葛藤で自暴自棄に陥っていく。一方で、態度を軟化させた杏子はさやかに自分の過去を明かし、過去の自分を重ねて心を寄せていくが[39]、杏子の想いとは裏腹に、第8話でさやかのソウルジェムは絶望で濁りきり杏子の目の前で魔女と化す[40]。そしてこのさやかの魔女化をきっかけに、魔法少女の魂は憎悪や絶望などの暗い情念が蓄積することでも穢れを溜め込み、濁りきると魔女を孵化させることが明らかになる。キュゥべえの正体はインキュベーターと呼ばれる地球外生命体の端末であり、魔法少女が魔女となることは彼らによって仕組まれたことであった。キュゥべえたちの種族の目的は宇宙の寿命を延ばすことにあり、魔法少女たちが希望から絶望へ相転移して魔女となる際には熱力学第二法則に縛られない莫大な感情エネルギーが発生するため、そのエネルギーを搾取されることが魔法少女の役割である[41]。 第9話で杏子はさやかを元に戻そうとするが、いったん魔女化した魔法少女を戻すことはできず、魔女化したさやかと共に命を落とす。そして第10話では、最強の魔女「ワルプルギスの夜」の襲来を前に、見滝原に現存するただ一人の魔法少女となったほむらの素性や目的が明らかにされる。ほむらは異なる時間軸からやってきた時間遡行者であり、元の時間軸において「ワルプルギスの夜」に殺されてしまったまどかが助かる未来への道筋を求めて、平行世界の同じ時間を繰り返し戦い続けてきたのであった[42]。しかし、その行為は結果としてまどかを最強の魔法少女にして最悪の魔女となる素質を与えることに繋がっていた[43]。 第11話で、まどかはキュゥべえと契約することを決意する[43]。そして最終話で告げられたまどかの願いにより魔女を生み出すルールそのものが覆され、「ワルプルギスの夜」は消滅し、本来なら魔女化するはずであったまどか自身も消滅し、宇宙は新たな法則によって再構成される[44]。 新たに構成された世界では、魔法少女が魔女になることはなくなり、力を使い果たした際は心安らかなままソウルジェムとともに消滅し、その魂はまどかの導きで別の宇宙へと転送されるというシステムに変化していたが[45]、魔女に代わり魔法少女の敵として魔獣が現れていた。改変前の世界で戦死したマミ、杏子も存命しているが[注 7]、まどかの存在は彼女の家族を含む人々の記憶から消えている。最後に戦い続けるほむらの姿が描かれて物語の幕は閉じる[44]。

【魔法少女まどか☆マギカ】

【魔法少女まどか☆マギカ】 『魔法少女まどか☆マギカ』(まほうしょうじょまどかマギカ、ラテン語表記: PUELLA MAGI MADOKA MAGICA)はシャフト制作による日本のテレビアニメ作品。2011年1月から4月まで毎日放送 (MBS) ほかで深夜アニメとして放送された。全12話。略称は「まどか」、「まどマギ」。 願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。タイトルの「マギカ (Magica) 」は、ラテン語で「魔法の」を意味する形容詞「magicus」の女性形。 2000年代後半より、数多くのテレビアニメシリーズを世に送り出してきた新房昭之監督・シャフト制作のタッグによる、オリジナルアニメ作品である[4][5]。企画の発端には、過去に『ひだまりスケッチ』シリーズ、『化物語』で新房とアニメ制作を行った岩上敦宏が関わっており[4][6]、プロデューサーとして参加している。 ニトロプラス所属の虚淵玄がシリーズ構成および全話の脚本を、『ひだまりスケッチ』の原作を手掛ける漫画家の蒼樹うめがキャラクター原案をそれぞれ担当。虚淵が描く緻密で重厚な[7]設定のストーリーに、蒼樹のキュートで[8]可愛らしい[2]絵柄のキャラクターが組み合わされており、こうした組み合わせは岩上の提案による[9]。音楽は梶浦由記が担当した。主要登場人物たちの敵となる「魔女」のデザインや戦いの場となる異空間の描写には劇団イヌカレーが起用され、「メルヘンホラー」[10][11]とも形容される独自の世界が描かれている。 放送期間中には東日本大震災の影響により最終回の放送が1か月延期されるといった出来事はあったものの、オリジナル作品ゆえに先の読めない視聴者の興味を引きつけるストーリーが注目を集め、結果的には「近年最大の話題性」[12][13]と評されるまでに至った。日本市場におけるテレビアニメのBD売り上げでは本作の1-3巻が歴代3位までを占める記録を残している[14]。様々な賞を受賞しており、2011年には第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を、2012年には第11回東京アニメアワードテレビ部門優秀作品賞を受賞した。2013年には、グッズの売り上げ総額が約400億円に達し、国内外をつなぐ経済圏を作り上げつつあると日本経済新聞が報じている[15]。 メディア展開としては、テレビアニメ本編の内容を元にしたコミカライズ、ノベライズのほか、世界設定を共有する外伝漫画作品の展開も行われ、PSPでのゲーム化、劇場映画化もされた。また本作をモチーフにしたカフェや、文化庁メディア芸術祭受賞に伴う展示なども行われている。

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